病気体験と回復への道 心と体を整える

Part2:気管支喘息から始まって、続発性副腎不全の診断を受けるまで

2023-06-21

病歴、病気体験

2020年:続発性副腎不全の診断を受ける

2019年の病気の経過については、こちらの記事も合わせてお読みください。



2020年は新型コロナウィルス感染症が猛威をふるい始めた最初の年でした。
年始は、嵐の前の静けさ…という表現がマッチしていました。
仕事に体も慣れてきて、そろそろ夜勤を開始してみようという段階に。
仕事をしつつ
プレドニンの量も10mg/日→7.5mg/日(1月下旬)→2.5~5mg/日(3月)と減量。
2月頃より夜勤も2回/月程度で開始。
甲状腺機能も安定しており、再発することもなく気管支喘息も発作を起こすことなく経過していた。
あとはプレドニンを無事に投与終了することだけになっていた。



そんな頃、私の勤務していた病院でも新型コロナウィルス感染症患者の受け入れが始まった。
病床の環境整備やスタッフへの感染対策の指導、受け入れマニュアルの整備など・・・
3月以降は12時間以上職場に滞在する日が増え、朝に昼に栄養ドリンクを飲んで仕事をしていた。

当時は新型コロナウィルスに対して医療関係者も治療方法や感染対策などとにかく手探りの状態でニュースは連日この感染症の話題で持ちきりだった。
普段の業務とは異なる事態に精神的にも身体的にもストレスが強かったことももちろん影響があったのだと思いますが、
「下痢をする」ようになったり、「イライラ」したり、「憂鬱になった」り…「集中力が途切れてしまう」といった精神症状も出ていました。

感染防護服を着用してのケアや処置は20年勤務していた私でも慣れない事が多かったので、
「息切れ」や「動悸」が2019年の甲状腺機能亢進症と診断された頃に戻っていたことや寝て起きても全く取れない「疲労感」の原因やその他すべての自分の体調の違和感を
新型コロナウィルス感染症への初めての対応という一言で片づけていた。

2020年初夏
定期受診の際に「寝てるのに疲れが取れない」と話したことで、甲状腺以外のホルモンの検査をすることになった。

ちなみに、甲状腺機能はこのような症状があったが、安定した数値を保っていた。

2020年の甲状腺機能の血液検査結果の推移

基準値2020年4月2020年6月2020年9月2020年10月
高感度THS0.500~5.0003.1902.8901.0802.430
遊離T32.30~4.002.973.192.50---
遊離T40.90~1.701.131.201.071.25
各医療機関により基準値などは異なる場合があります。

そして2020年6月に実施した血液検査で

いつまでも続く「動悸」や「息切れ」
新型コロナウィルス感染症への対応が原因と一言で片づけていた様々な症状

の原因がついに判明

2020年6月以降の副腎機能に関連する検査結果の推移

基準値2020年6月2020年9月2020年11月2020年12月
ACTH7.2~63.3<1.5<1.52.24.1
血中コルチゾール7.1~19.60.40.20.70.5
各医療機関による基準値などは異なる場合があります。※毎回朝食抜き、朝分の内服せず、9時までに採血実施しています

副腎機能が著しく低下した状態に陥っていたのです。

その後、入院をしより詳しい精密検査を実施。
続発性副腎不全(二次性副腎機能不全とも言います)という結果に至りました。

二次性副腎機能不全は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)欠乏による副腎機能低下である。症状は アジソン病と同じで,疲労,筋力低下,体重減少,悪心,嘔吐,および下痢などがあるが,通常,循環血液量減少の程度は比較的小さい。診断は臨床的に行い,血漿コルチゾール低値を伴う血漿ACTH低値などの臨床検査所見による。治療は原因に応じて異なるが,一般にはヒドロコルチゾンを用いる。

MSDマニュアループロフェッショナル版ー

副腎の機能を評価する場合、(確定診断の意味合いも含めて)下記の血液検査項目が指標。
・ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)
・コルチゾール


また、検査結果には載せていませんが、ACTH負荷試験、CRH負荷試験、ITT(インスリン低血糖刺激試験)といった検査を実施。

なぜ、続発性副腎不全に至った原因とその他の疾患がないか精査。
原因は、説明を聞いて驚き、説明を聞いて納得の内容だった。

原因は治療のために飲んでいたステロイド(プレドニン)だった!

コルチコステロイドによる副腎機能の抑制

プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などのコルチコステロイドを大量に使用している人は、副腎機能が抑制されることがあります。これは、大量のコルチコステロイドによって、視床下部と下垂体に信号が伝わり、正常ならば副腎機能を刺激するホルモンが産生されなくなるためです。この状態でコルチコステロイドの服用を突然中止すると、副腎の機能を急速には回復できないため、一時的に副腎機能不全(二次性副腎機能不全の一種)になります。ストレスを受けても、体は必要なコルチコステロイドを追加でつくるように刺激することができません。そのため、コルチコステロイドを2~3週間以上使用している場合は、突然投与を中止してはいけません。その代わり、数週からときには数カ月かけて、徐々に量を減らしていきます。また、コルチコステロイドを使用している間、病気や、過度のストレスを受けた場合は、用量を増やす必要があります。コルチコステロイドを減量または中止している数週間のうちに、病気や過度のストレスに見舞われた場合は、使用を再開する必要があります。
MSDマニュアルー家庭版ー

少し複雑な説明になりますが、気管支喘息と甲状腺機能亢進症に罹ってしまった私は、ステロイドの内服薬と吸入薬が処方され投与開始。
甲状腺機能亢進症は改善したのでステロイドの内服薬は徐々に減らしたかった。
一方で気管支喘息は季節によって発作が出てしまったためステロイドの吸入は中止できない。
発作がこれ以上悪化しないためにもステロイドの内服を継続していた。
しかも、ステロイドという薬は急に中止すると死に至る危険性があるため、慎重に減薬する必要があった。

※今思えば、ステロイドの投与を終了してから職場に復帰すれば良かったのだと思っています。
「後悔先に立たず」とはこのことだと痛感しました。
そして、ステロイドの威力を甘くみていた自分・・・医療従事者なのに・・・とかなり落ち込みました※

その後、プレドニンからコートリルという薬に切り替え、現在も服用中。

お読みくださった方へ
あくまで私個人の事例と捉えて下さい。よろしくお願い致します。



-病気体験と回復への道, 心と体を整える
-, ,